【5年後を生き抜くために】プログラミング必修化はいつから?なぜ?必要?

プログラミング
ナオくん
ナオくん

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されたねー。

トモクル
トモクル

そもそもなんで急に必修化とかしだしたのかしら?

小学低学年からプログラミング教育するのかな?

ナオくん
ナオくん

知らない!

トモクル
トモクル

・・・

ナオくん
ナオくん

なんとかなるんじゃね?

トモクル
トモクル

・・・。

(じゃあ、プログラミング教育の話なんかすんじゃねーよ)

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ついに、プログラミング教育の必修化

現役SE ( システムエンジニア ) のナオくんです

2020年、ついに小学校でプログラミング教育が開始されました。次いで、2021年から中学校、2022年から高校でもプログラミング教育が実施されます。

義務教育や仕事でプログラミングに触れる機会がなかった世代にとってはとっつきにくい雰囲気があり、「わからないから、子供に教えてあげられない」「学校教育以外で学ばせる必要はないだろうか?」といろいろ不安になる保護者の方も多いと思います。

どう対応していいかわからない、そもそもプログラミング自体がなんなのかあまり理解できていない、という方にも優しく丁寧に解説していきます。

必修化の内容

ここで大元となる文部科学省の内容について確認してみましょう。

小学校:文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成
中学校:技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実
高等学校:情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」を新設。全ての生徒がプログラミングのほか、ネットワーク(情報セキュリティを含む)やデータベースの基礎等について学習

義務教育で学ぶ必要性をまとめたものを「学習指導要領」と呼びますが、今回、約10年ぶりに改訂され、プログラミングを必修化とする旨が織り込まれました。

 

ナオくん
ナオくん

表現が固いな。頭に入ってこない。

トモクル
トモクル

文部科学省発行だから、かっちり書くでしょ。

でも確かに、わかったようで、ピンとこない。

 

 

気にすべきポイントは、義務教育にしなければいけないほどITは今後、必須の知識・技術となったということです。加えて、義務教育にした背景、日本が直面している問題がここにあります。それはIT人材の不足です。

こちらをご覧ください。

 

 

これは経済産業省が「IT人材の供給動向の予測」として提示している資料です。

この資料からもわかるように、今後、ITニーズは年々高まるものの、IT人材は不足の一途を辿ることが予測されています。

 

ナオくん
ナオくん

2030年には80万人も足らないの⁉

それは大変だ!

 

実際、私の勤める会社でも慢性的なIT人材不足です。

派遣会社など外部からの調達も難航を極めている状態です。それに加え、需要に対して供給が不足している状況もあり、IT人材の単価が高騰しています。(数年前と比べ、IT人材の単価が1.5倍くらいに膨れ上がっています)

「経済産業省の予測」と「私が実際、直面している現実」からみても今後さらにあらゆる企業でIT人材の囲い込みが加速することは容易に想像がつきます。

今後の社会で必ず必要とされる・重宝されるスキルは間違いなくITスキルです。言い換えると、ITを避けては通れない時代がすぐ目の前にやってきているということです。

ITとは関係ない職業、なんてない

自分はITとは遠い職業だし、まぁいいか・・・は通じない世の中になり始めています。

例えば、農業。

農業は畑を耕し、時間をかけて農作物を育てて、ベストな時期に収穫して出荷する。我々がイメージする農業の中心は”人”のイメージが強く、ITとはかけ離れた印象がありますが、今やITを活用した農業、いわゆる”スマート農業“が活性化しています。

土壌の状態分析・ベストな収穫時期を判断するIoTトラクターや農業従事者の作業記録をスマホを使って記録し、身体的な負担の分析と改善を提案してくれるなど、職そのものの在り方が変化してきています。

このように一見、ITとは程遠い職業においてもどんどんIT化が進んでいます。

是非、この機会をきっかけにITを身近なものに感じてもらい、楽しみながら学んでいただければと思います。

ITの進化を知るとおもしろい

それにしても「IT化が加速する」という言葉って、ずーっと聞いてる気がしませんか?

じゃあ、一体今現在でITによって何が変わったの?と聞かれたら、スッとは出てこないですよね。パっと出てきたとしても自動運転くらいでしょうか? 実はそのほかにもたくさんのものがITによって世の中の常識を変えています。

そのITの進化を感じることができる1つの例はNetflixです。

ご存じの通り、Netflixは映画やアニメが見放題となるサービスを展開する会社ですが、他社が制作した映像を放映するだけでなくNetflix独自で制作している映像がたくさんあります。

ドラマや映画を制作する上では、ストーリーやキャスティングが重要ですよね。ストーリーの方向性をどのようにするか、誰をキャスティングすればユーザーに観てもらえるかなど、制作スタッフが時間をかけて調査や打合せをしながら決めていきます。

これが今までの常識です。

この常識を覆したのが、Netflixです。NetflixではAIがストーリーやキャスティングを決めています

 

ナオくん
ナオくん

ストーリーとキャスティングを人じゃなくて、AIがしてるの⁉

もう、未来じゃん!!

でも、どうやってるの??

 

ユーザーは映画をどのように探しているのか? いつ、どこで、何時間見ているのか? どのシーンを早送りしているのか?など、人がとても扱える量でない大量のデータから分析し、決定しています。 

ほんとにそれで視聴者が増えるの?と思われる人もいるかもしれませんが、映像制作をAIで分析・決定することに舵を切った結果、企業の価値を評価する指標の時価総額でウォルト・ディズニーを上回りました。

このように我々が普段触れているサービスにも、ふんだんにITの技術が活用されています。

他にも、閲覧履歴からあなたにあったおすすめを提案してくれるレコメンドサービスや経験値の高いお医者さんが複数人でも発見できなかった病を特定するなど、ITの力で成り立っているものはたくさんあります。

名実ともに「ITなくしては今の世の中は成り立たない」時代になったということが言えます。

日本はものすごく危機感をもっている

経済産業省が発行している「IT人材需給に関する調査」の一部ではこう述べられています。

 

ITの活用は、様々な産業の生産性向上や人口減少時代の社会課題の解決の鍵を握っている。
その担い手であるIT人材育成には一定の時間と投資が必要であることを踏まえると、
我が国の IT 人材の確保に向けて有効な取組や施策を迅速に進めていく必要がある。

 

ご存じの通り、日本では年々、人口が減少しています。人口が減少するということは働き手の減少を意味しており、今ままでように人に依存した仕事のやり方では経済が立ち行かなくなり、いづれ日本が衰退する可能性もあります。

そこで、人口が減少しても成長を続けるための施策として、各企業ではDX(デジタルトランスフォーメーション)にかなり力を入れています。DXについては今回、詳細には触れませんが、簡単にいうとデジタル(IT)の力でビジネスを継続・発展させていこうというものです。

このような背景から各企業はIT人材の確保に必死です。

今後もIT人材の必要性が高まることを踏まえると、今から10年後・15年後に社会人になる若い人材をターゲットに育てていくことを国としても狙っているのだと感じています。

ただ、ミスリードがないように言っておきたいのは、決してIT人材(いわゆるAIやシステムエンジニアの技術者)ばかりを育てようというわけではありません。どのような人材を育てようとしているのかなど、次から詳しくみていきましょう。

具体的にどのような人材を育てようとしている?

文部科学省の要綱では以下のように記載されています。

 

小学校:文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成
中学校:技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実
高等学校:情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」を新設。全ての生徒がプログラミングのほか、
ネットワーク(情報セキュリティを含む)やデータベースの基礎等について学習

 

小学校ではプログラミング的思考を育成、中学校ではプログラミングに関する内容を充実といういづれもプログラミングという言葉を全面的に押し出しています。

あまり聞き慣れない、このプログラミング的思考という言葉。一体どういう意味なんでしょうか?

文部科学省ではこう定義されています。

 

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

 

抽象的な言い方だからなのか、具体性がないからなのか、理解が追い付かないのが正直なところです。

論理的思考 ( ロジカルシンキング ) と似てそうだけど、何が違うの?と疑問を持たれる方もたくさんいると思います。

そのあたりを詳しく解説している記事も合わせてご覧ください。

 

今後、不利になることがある?

義務教育として必修化されたプログラミング教育、どこまで真剣に取り組む必要があるの?今から対策が必要?と不安になられている親御さんも多いです。

結論から言うと、大学入試や就職においてもプログラミング的思考 ( またはプログラミング ) は避けては通れない可能性が非常に高いです。

政府が2018年の未来投資会議にて以下のことを方針として決議しています。

 

「大学入試において、国語、数学、英語のような基礎的な科目として、情報科目を追加、文系、理系を問わず理数の学習を促していく」とした。未来投資会議のホームページによれば、世界で人工知能(AI)を活用できる人材の争奪戦が激化する中、文理系問わずに情報教育の基礎を習得させることで「第4次産業革命」の牽引役となる国内のAI人材のレベルアップを狙う。

 これを受けて、大学入試センター試験に替わり2020年度から始まる「大学入学共通テスト」の科目に、プログラミングなどの情報科目の導入を検討する。政府関係者によると、早ければ新学習指導要領で初めて学ぶ高校生が3年生となる2024年度の共通テストから情報科目が導入される。

 

文系・理系問わず、です。

文系だから関係ない世界ではなくなりそうですね。もちろん企業の入社試験でもプログラミング絡みの要素が当たり前に実施される可能性も高いでしょう。

世間の温度感は?

詳しくみていく前に、子を持つ親御さんがプログラミング教育に対してどのような姿勢なのかも少しみていきましょう。

 

9%
教室に通っている
19%
自宅で学習中
10%
学習予定
47%
検討中
15%
学習予定なし

 

もう既に、約30%の方が実際にプログラミング学習をされていることに驚きました。

 

学習予定を含めると約40%、検討を進めているを含めると85%の方がプログラミングを何らかの形で学習させようとされています。

ITがものすごいスピードで進歩を遂げていて、これからの世の中を生きていくために必要なスキルであることを皆さん肌で感じておられることがわかりますね。

 

 

以上、今回の記事が参考になれば幸いです^^

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