みんなどれくらい貯金あるのさ?
貯金平均額、それってホント?

はぁ・・・貯金ってなかなか貯まんないわね~。。このままで大丈夫なのかしら?って将来が不安になって調べてみたら、30代の貯金平均額は529万、40代の貯金平均額は694万なんだって~。
うちは平均額の足元にも及ばない・・・。不安だわ~。

それってあくまで平均額だよね?
平均額はあまり参考にならないから中央値をみるべきだね。

中央値?平均値じゃなんでダメなの??

例えば、Aさん10万円、Bさん20万円、Cさん30万、Dさん40万、Eさん1億円の貯金を持ってたとして、平均額は(10万+20万+30万+40万+1億) ÷ 5 = 2,000万になるね。
この結果から、全世帯の貯金平均額は2,000万です!って言われても、Eさん一人が釣り上げてるじゃん!ってなるよね。

(ドヤ顔、ウザッ)
確かに。それじゃあ平均額はあてにならないわね~。
みんなどれくらい貯金してるのが知りたいんだけど。

それを解決してくれるのが中央値なんだよ!
さっきの例でいうと(10万+20万+30万+40万+1億)の真ん中の値は30万になるね。この30万は全体の中でちょうど真ん中になるよってことだから、知りたい情報としては近くなるね。

へぇ~、なるほど!今度から中央値でみてみる!
これが実態
30代貯金額の中央値は240万、40代貯金額の中央値は365万です。
だいたいの家庭ではこの金額くらいは貯金をしているというのが実態です。
「全然足りないんだけど・・・」と思われる方も多いと思いますが、安心してください。
中央値は全体の真ん中という意味なので、逆にいうと約半数はこの貯金額以下というのもまた、実態です。
と気を抜いたらダメですよ!! 前に話題になった老後2,000万問題、覚えてますか?
荒れましたね、老後2,000万円問題

年金だけでは老後30年で2000万円不足しますよ。
これは、2019年6月3日に金融庁が報告した内容です。
このときの世論は「ちゃんと年金払ってんのに、不足ってどーゆーことだよ!」「国の年金政策の失敗だ!」とかで散々炎上しました。
2,000万なんか持ってねーよ!とか、60歳までに2,000万円貯めるのかな・・・とか不安になられた方もたくさんいると思いますが、本当に大切なメッセージは「日本は長寿大国なので、長生きすることを想定してライフプランをしっかり設計しましょう」ということです。
下図は老後2,000万問題の根拠となる政府の資料です。
グラフ右にある「不足分」が5.5万円、つまり、5.5万 × 12か月 × 30年 = 1,980万不足するという計算です。

なるほど~・・・。計算するとやっぱり、2,000万円足りないのかな。。
となる前に、もう少し詳しくみてましょう。
グラフのパーセンテージを金額に直してみると、食費:65,000円、光熱費:20,000円、です。
高くないですか??
これも記事の冒頭で言っていた「全体の平均額」です。誰かが人より贅沢な暮らしをしている場合、その平均額が上がってしまいます。
大切なのは、自分が普段、どのような支出で生活しているのかを把握することが重要、なのです。
平均額はあくまでも参考値程度とみるべきですね。
支出を減らして貯めるために
してはいけないこと

よし!ガンガン支出減らして貯金するぞ!
このパターンは失敗しますね、ほぼ。

んががっ!なぜに!?
( 気合い入れたのに、簡単にへし折りますやん。。)
とことん支出を減らすやり方は、最初の一週間は安い食品を探して料理も工夫して頑張れるのですが、次の週から「週末1日は少し贅沢に」とか何かと理由をつけて、気づけばいつも通りの日常に戻ってしまうのが見えませんか・・・?
このように、常に節約を意識するやり方は、継続するのがなかなか難しいです。
続かない大きな理由は、その支払い(買うもの)に人の意志が入っているから、です。
これを私は「 意志のある支出 」と呼んでいます。
人は感情の生き物なので、気分が高揚したり何か特別な日には、節約する意識を超えて欲が勝ってしまうため「今日はいいっか!」と自分の気分に合わせて意志決定をしてしまいます。
“意志のある”という言葉は前向きなイメージがありますが、支出を抑えるためには実は足かせになります。
すべきこと
それは、いつまでにいくら貯めるのかを具体的に目標として設定すること、です。
今後のライフプランを設計して、いつまでにいくら必要だ・・・なんて計算するのはとても手間がかかりますし、やるぞ!ってなって、支出の棚卸をしても途中で挫折する人をこれまで何人もみてきました。笑
なので、60歳まで1,000万貯めるぞ!、いや、2,000万にチャレンジするぞ!など、なぜそれだけ必要なのかの根拠ではなく、手っ取り早く目標値を設定してみましょう。
60歳までに1,000万貯めようと目標設定した場合、月々の貯金目標値は以下の通りです。
40歳の場合:1,000万 ÷ 20年 ÷ 12か月 = 約40,000円 / 月
40歳の場合:2,000万 ÷ 20年 ÷ 12か月 = 約80,000円 / 月
4人家族の支出実態を公開!
4人家族( 大人2人、子ども2人 )の支出円グラフ
早速ですが、うちの支出内訳はこんな感じです! ( 住宅ローンは入れていません )
改めてまとめてみたのですが「ふ~ん、食費多いなぁ」くらいでした。笑
あとは、4人家族の支出平均ってどれくらいなんだろう?ということで比較してみました。
全国支出平均との比較
政府統計の総合窓口で公開している「世帯人員・世帯主の年齢階級別」と比較してみました。
お~。全体でみると全国平均より低いですね。現金での支出がちゃんと加味できていない可能性・・・(-_-;)
これで喜んでいてはいけませんね。住宅ローンを除いて毎月30万前後のお金がヒラヒラと出ていってるのをこうやって目の当たりにすると恐ろしい限りです・・・。
お金を貯めるためには、意志のない支出から減らすこと
貯金目標額の設定
さて、ここからが重要です。
いつまでにいくら貯めるのかの目標を設定することが重要なので、ここで目標設定します。
私は今40歳なので、60歳までに1,000万貯めることを目標とします。
向こう20年で1,000万貯めるとした場合、
40歳の場合:1,000万 ÷ 20年 ÷ 12か月 = 約40,000円 / 月
でしたね。
ということは、先ほどの支出から4万円を捻出できるようにどこを見直すべきか検討していきます。
どこから支出を減らすべきか?
ずばり固定費です。
インターネットや携帯電話の通信費、電気やガスの光熱費、生命保険や医療保険などの保険費などが固定費に該当します。
私はこれを「 意志のない支出 」と呼んでいます。
毎月固定でかかる費用や、電気やガスは毎日使っているのに具体的な費用がリアルタイムでわからないので支払っている実感をあまり感じれないものの類を「意志のない支出」と定義しています。
「 意志のない支出 」はその名の通り、自分の意識外で常に発生しているものなので、減らそうという意識が働きにくく、実は恐ろしいものだと思っています。
しかし「 意志のない支出 」を味方にする(支出を減らす)ことで、逆に節約意識をもたなくても勝手に毎月自動的に節約してくれるという強い味方になります。
これを踏まえて、さきほどの表をもう一度みてみましょう。
黄色でハイライトしている項目が固定費です。
これらの中から優先して見直すべき項目順に紹介していきます。
固定費、どれから見直す?
携帯会社を変更しよう
特別なこだわりがない場合、まずは携帯電話料金の見直しからいきましょう。
理由は、乗り換えが手軽で支出を減らす効果が固定の中でも高いからです。
実際、auから格安スマホへ乗り換えましたが、一気に下がりました。
月8,000円の節約になりますので、月間貯蓄目標額4万の20%はこれで達成です!
ここでは格安スマホの比較はしません。詳しいサイトはいくらでもネットに転がっていますのでどうしても気になる方はいろいろなサイトを見てもらえればと思います。
乗り換える前に、1つのデメリットと1つの注意点だけ抑えよう
格安スマホのデメリットを超細かい点まで言えば存在しますが、まず気にならない内容ばかりです。
その中でも1つデメリットをあげるなら、みんなが良く使う時間帯に通信速度がでないことくらいです。
私が格安スマホに乗り換えて2年が経ちますが、やっぱ前のキャリアに戻したい、、、と思ったことは一度もないです。
それくらい、通信速度も気になりません。
ただ、1点だけ注意してほしいことがあります。
現状、携帯電話契約者の7割以上は大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)との契約です。
大手キャリアから格安スマホ会社に切り替える場合の注意点の1つは、乗り換え予定の格安スマホ会社で利用できる回線はどこか?というのはしっかり抑えてください。
細かく説明すると長くなるので、端的に言うと、格安スマホ会社は大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。
例えば、今あなたがドコモで契約しているとします。もちろん、通信状態は安定しており、問題ないと思いますが、ソフトバンクと契約している友達が家に遊びにきたとき、ここ電波入らないな~、なんて会話になったことはないでしょうか?
つまり、格安スマホに乗り換える場合、乗り換え先の会社が今あなたが利用しているキャリア回線を使っているか?の確認をしておかないと、乗り換えたあとに「全然電波入んないじゃん!」という悲惨な目にあいます。
これらを踏まえて、とにかく安くて、品質も安定しているものを選びたい!という方、選択肢は2つ、です。
mineo(マイネオ)
mineo(マイネオ)はすべてキャリア回線を借りているため、どのキャリアからの乗り換えも可能です。
なにも気にせず乗り換えてください。
この通り、価格もめちゃくちゃ安いです。
通信品質が悪くなるわけでもなく、特段デメリットも感じないのであれば、変えない理由はありません。
私は携帯の契約先を変更するだけで、年間10万円もの支出を減らすことに成功しました。
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ
Rakuten UN-LIMIT Ⅵは楽天回線とau回線の2つに対応しています。
この2つのどちらかのエリア内でしか通信できませんので、注意が必要です。
条件さえあえば、価格のお得感はmineo(マイネオ)よりあります。
2回線目以降は最低でも980円かかりますが、1回線は1GB以内のデータ通信料であれば「0円」というインパクトの強いサービスを打ち出しています。
電気会社を変更しよう
シン・エナジー
今回は4人家族をターゲットにした記事なのですが、2人以上で暮らしている場合、エルピオでんきが一番お得です。

シン・エナジー?聞いたことないけど、大丈夫なの?
電力事業者はゆうに1,000社を超えているため、知らないのも当然かもしれません。
シン・エナジーは1993年に設立された関西を拠点に北海道を除く全国エリアでサービスを提供している会社です。

停電しやすいとか、電力が弱いとかもないの?
大丈夫です。仮に契約した会社が供給する電力が足りなくなった場合、送配電会社(電柱の会社)が必ず電気を届けてくれる仕組みになっています。
どれくらい安くなるのか?
4人家族(日中ほぼ人がいる)で年間どれくらい安くなるのかをシミュレーションしてみました。

わぁ!年間20,000円も安くなるのか!
10年で20万円、20年で40万円・・・電力会社を変えるだけでお得になるなら変えない理由はないわね。
年間20,000円なので、月々だと1,700円くらいお得になる計算になります。
先ほどの携帯料金の見直しと合わせると、月々10,000円程度支出を減らすことができます。
エルピオでんき
エルピオはLPガスの販売で50年以上も歴史のある会社です。電力自由化に伴い、電気のサービスを開始したという経緯があります。また、サービスエリアは日本全国をほぼカバーしています。
どれくらい安くなるのか?
4人家族(日中ほぼ人がいる)で年間どれくらい安くなるのかをシミュレーションしてみました。

おぉ!年間16,000円も安くなるのか!
10年で16万円、20年で32万円・・・電力会社を変えるだけでお得になるならアリだな。
年間16,000円なので、月々だと1,300円くらいお得になる計算になります。
先ほどの携帯料金の見直しと合わせると、月々9,300円程度支出を減らすことができます。
次に月々で比較してみましょう。
もちろん、毎月安くなってますが、特にエアコンをよく利用する8月は顕著にその違いがでています。
地域によってお得な幅も異なるため、一度公式サイトでシミュレーションしてみることをオススメします。
なぜ安いのか?
安いからなんかデメリットあるんじゃないの・・・?
そう思われる方もたくさんいると思います。
TVCMなど高価な宣伝をおこなわず、宣伝費を価格に反映することで低価格を実現しています。よって、基本料金、従量料金ともに安さを維持することができ、旧電力会社比較で最大15%以上の節約に貢献しているのです。
少し話は逸れますが、「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」などの言葉があるように、安いものには気をつけろということを昔から言われてきました。
確かに昔は物事を判断するための情報そのものを得ることが難しく、なにを以って好し悪しを判断するのかがとても難しい世の中でした。ですが、今はネットで調べれば口コミも評価も比較もできる時代になりました。
逆に情報が多すぎて大変・・・なんてこともありますが、このサイトのように実体験を発信することで少しでもお役に立てていただければと思います。
乗り換えもめちゃくちゃ楽!
電気会社なんて人生でそう何回も変えるものじゃないから、どうやって変更すればいいの?面倒くさくない?と思われる人もいると思います。
乗り換えはめちゃくちゃ楽です。
新電力会社に申し込むだけであとは全部やってくれます。
数十分の作業でこれだけでお得になるなら、やらない理由はないです。
見直しの落とし穴、絶対気をつけてほしいポイント
どれがお得なんだろう?と調べる中で必ずといって目につくのが「キャッシュバック」です。(もしくは1年間限定で基本料金無料といったようなサービス)
このような一時的なサービスは一切、無視してください。絶対と言っても大袈裟ではありません。
サイトによっては、この一時的なサービスを加味して、年間〇〇万円もおトク!と打ち出しているものもありますが、2年目以降はこの一時的なサービスの効果はなくなり、乗り換え前より高額になっていた、なんてことはザラにあります。
一時的なサービスを除いて、お得になる乗り換え先はどこなのかをしっかり見極めましょう。
その上で、キャッシュバックのような一時的なサービスがあればラッキーくらいに留めておくことが賢い選び方です。
ここまでどれくらいの支出が減らせたのか?
今回は携帯会社と電気会社の見直しをしました。
携帯会社と電気会社の見直しで、月々10,000円の支出を減らすことができました。
年額に換算すると120,000円、10年で1,200,000円、20年で2,400,000円の支出を減らすことができます。
これはかなり大きい見直しになりますね。
携帯料金の見直しと電気料金の見直しは本当にお手軽に見直すことができます。
パソコンに向かって数十分手続きするだけで、200万以上の支出を貯蓄に変えることができるのですから、やらない手はないと思います。
それでもまだ目標であった、月額4万円の支出を減らす目標には達していません。
次回、さらなる見直しをご紹介していきたいと思います!
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