360度カメラに興味なかったのにドハマりしたナオくんです
今回は360度カメラに興味はあるけど、何に使うのかがわからなかったり、必要性がなさそう、普通の写真はとれるのかな?画質は?といろいろ疑問がある、そんなあなたに思わず「へぇ~、そうなんだ!」と言っちゃう情報をお届けします。
360度動画をみてみよう
まずは3本の動画をどうぞ。それぞれ見てもらいたい場面から再生するように調整しています。
1本目
開始直後の ” LOOK DOWN ” 言われるがまま下にスクロールすると恐ろしいほどの断崖絶壁。。。
(( ;゚Д゚))ブルブル
その断崖絶壁からそのまま180度水平にスクロールして少し上に映像を戻してみると「崖、こわいね~」ってゆーてそうな家族らしき人物が3名と赤いフードパーカーの男性。その後ろに、若干スベり気味のワニが双眼鏡を覗くわけでもなく、どこかを凝視してますね。
疑問。そもそも誰がこの映像撮ってんねん。
実はこれ、赤いフードパーカーを着た人が撮影をしています。
手すりに手をかけながら手に自撮り棒を持っているのですが、カメラの真下の死角を利用して、自撮り棒が映りこまない仕掛けになっています。
ちょっとした仕掛けを準備することで「どうやって撮ったんだろ~?」という不思議な映像が撮れます。
2本目
えー、今回は手元にあからさまに黒い取っ手が映ってますやん。
そんな揚げ足取りではなくて、迫りくる波をくぐる ” チューブライド ” を360度映像として撮影できるのがものすごくかっこいい。もちろん防水なので、水なんて気にしなくて大丈夫です。
3本目
なんのイベントかわからないですけど、人多すぎ。
普通のカメラならどこか1ヶ所しか切り取ることができません。しかもその瞬間の1ヶ所。
映像の中でダンディな叔父様がiPHONEでぐるぐる回って撮影してますが、これでもその瞬間いおいては、どこかの方向しか記録に残せません。
しかし、360度カメラならどの瞬間であっても全方位同時に記録することができるので、その瞬間、誰がどのような表情をしているのか、どのような景色がそこにあるのかを逃さず、確実に映像に収めることができます。
直感が重要
3つの動画をご紹介しましたが、いかがでしょうか?
牛さんは特に何も感じなったようです。
牛さんと同じように、この動画を見ても「使う場面がなさそうだな」「必要なさそうだな」「あまり感動もなかったな」と感じたのであれば、360度カメラは買う必要はないと思います。
私は「おぉ、すげーな」と純粋に感動できたので「どんな場面で使えるのかな?使おうかな?」と興味が湧き、いろいろ調べて、結果的にInsta360 ONE Rを購入しました。
360度カメラで何ができるのか?
動画では見てもらいましたが、ここから詳しく解説していきたいと思います。
360度カメラとは?
改めて言葉にする必要もないかもしれませんが「上下左右360度を一度に写真・動画として収めることができる」カメラのことです。一眼レフやスマホとは違い、その場所に存在する360度すべてのその瞬間の景色を1つの画像に収めることできる、また一眼レフやスマホと同じように難しい操作がなく、ワンショットで簡単に扱うことができるのも魅力です。
360度カメラのメリット
画角を気にせず、その瞬間、全方位の景色を収める
例えば、久しぶりにみんなで集まって食事しているとき、記念に写真を撮ろうとした場合、撮られる側は一ヶ所に集まり、店員さんにシャッターをきってもらうことが多いですよね。何回も撮り直してもらうのも気を遣うので「あー、目つぶっちゃってるなぁ」という場合でも我慢するしかないです。また、店員さんに頼まず、且つ、一ヶ所に集まらず撮影できる方法としては、自撮り棒での撮影が考えられますが、これもカメラレンズに向かって同じ方向に向き、画角に収まるように調整しつつ撮影をする必要があります。
このようなことを一切気にせず、↓に掲載した写真のように、撮影したい中心に360度カメラを置き、シャッターをきるだけで全員を余すことなく撮影できるのは大きなメリットであると言えます。
child1 – Spherical Image – RICOH THETA
ドラマのような映像が作れる
360度全方位の映像として残しているので、ドラマで見るような映像演出を作り出すことができます。
↓はInsta360 ONE Rで撮影されたものです。新宿の街をInsta360 ONE Rを持ってただただ3分間歩きます。その後、Insta360 ONE R専用アプリ「フライラプス」というエフェクトを選択し、使用する動画を選択するだけでこのような映像を自動的に作成してくれます。
これも360度全方位撮影しているからこそ、立体感のある演出が可能になっています。
夜の新宿をInsta360 ONE Rで撮ってみたら…📸
Insta360アプリの新しいAI自動編集テンプレート「フライラプス」では、ドローンが街中を飛んでいるような動きで360度映像をリフレームします。所要時間はたったの3分。見慣れた光景もダイナミックに演出するこのエフェクト、試してみたくありませんか? pic.twitter.com/rTbrlypDF8— Insta360 Japan (@Insta360Japan) September 29, 2020
ドローンで撮影したような空撮もできる
冒頭でも触れましたが、360度カメラに自撮り棒をつけて撮影することができる、且つ、映像上は自撮り棒が消えて見えるので、↓のようになが~い自撮り棒を使うことでまるでドローンで撮影しているかのような映像を撮ることが可能です。
360度カメラの仕組み
ふと考えてみると、疑問ですね。その点を少し解説しておきます。
イメージを↓に掲載していますが、上下左右180度撮影できるレンズを2つ搭載し、片方ずつのレンズで撮影した映像を合成することで360度映像として作りだしています。合成自体も自動でしてくれるので難しい操作は一切不要です。
360度カメラのデメリット
自分が写り込んでしまう
これはメリットでもあるので一概にデメリットとも言えないのですが、自分を映したくない人にとってみれば致命的なものとも言えます。対策として、一眼レフやスマホのようにセルフタイマー機能がありますので撮影時には映り込まないように移動する、または、大体の360度カメラにはスマホアプリがセットでありますので撮影時には遠隔で操作することで回避することができます。
ズームができない
これは意外と見落としがちな落とし穴ですが、360度カメラにはズーム機能がありません。(撮影後の映像ではズームが可能)
一眼レフでもスマホでもズーム機能は当たり前についているので、カメラを選定するときに「ズームついてるかな?」なんてことを気にしてみることは私自身なく、買ったあとに気づきました。
ズーム機能がないということは被写体をハッキリ映したい場合、被写体との距離を詰める必要があります。
360度カメラの活用方法として「360度カメラ 運動会」と検索される方も多くいますが、撮影場所と子供がいる場所との間には結構な距離があるため360度カメラは向いてません。ただ、運動会全体の雰囲気を一気に収めることができるため、360度カメラと一眼レフやスマホを使い分けて撮影する必要があるかと思います。
画像容量(ファイルサイズ)が大きい
360度カメラは360度全方位の映像情報を保持し、5.7Kなど超高画質であることが多いため画像容量(ファイルサイズ)が大きくなりがちです。一つの例でいうと、5.7Kで1分間動画撮影した場合、約800MB(0.8GB)程度になります。
画像容量(ファイルサイズ)が大きくなれば、保存容量の大きいメモリーの準備、メモリーからパソコンへこまめにデータを移すなどの手間が必要となります。また、ファイルサイズが大きすぎると動画編集時に処理がもたつく、YouTubeなどのメディアにアップロードするときに時間がかかるなどの弊害もあります。
買ってみてわかったことも多くありましたが、それ以上に360度映像を自分で撮影できることの新鮮さや、「いつものあの場所をこうやって撮ったらどんな映像が撮れるのかな?」「今度はどこに撮影にいこうかな?」などその場所にいく楽しみが一つ増えたことは買って良かったなと思います。
どの360度カメラがいいの?(画質編)
360度カメラのラインナップはたくさんありますが、その中でも支持が多い、人気の3機種 Insta360 ONE R、GoPro MAX、THETA Z1を比較していきます。
画質比較 ( 360度動画編 )
まず初めに気になる画質の比較です。
Insta360 ONE R
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GoPro MAX
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THETA Z1
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5.7K 30fps |
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5.7K 25fps |
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5.7K 24fps |
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5.6K 30fps |
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4K 50fps |
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4K 30fps |
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3K 100fps |
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2K 30fps |
この3機種での画質品質と種類はInsta360 ONE Rが一歩リードしてます。
家電量販店にも4K対応のテレビやディスプレイが数多く並んでいて、いわゆる”4K家電”を持ってるよ、という人も多くなってきました。ようやく4Kという言葉に馴染みがでてきた頃に”5.7K映像”と言われても、その必要性やそもそも4K以上を映し出すテレビもディスプレイもないから必要ないと感じる人も多いのではないかと思います。
結論から言いますと、360度映像を撮る場合、最低でも4Kが撮れることが必須、です。
理由に触れる前に360度カメラで「フルHD撮影」したものと「5.7K撮影」したものをご覧ください。
2K(フルHD)画質で撮影
フルHDでこの画質??と感じた人も多いと思います。
5.7K画質で撮影
2K(フルHD)とは明らかに画質が違いますね。画質がキレイであることで映像そのものにのめり込むことができ、受ける印象が全然違うと感じます。
360度映像を撮る場合、最低でも4Kで撮れることが必須
360度画質 ≒ 平面画質 × 2倍
確かに2K(フルHD)と5.7Kの画質は違うけど、5.7Kってこんなもんなの?? もっとキレイだと思ってたけど、360度動画って画質悪いじゃん。。と思った人もいるかと思います。
この疑問を解消するためには「4Kテレビの”4K”と360度動画の”4K”には大きな差がある」ということ知る必要があります。
左がテレビのような平面映像、右が360度映像です。
図の通り「4Kの適用範囲」が平面映像と360度映像ではまるで違います。
左のように「見えている範囲のみが4K」である場合と、右のように「見てる範囲と見てない範囲合わせて4K」である場合とで適用範囲が違うため、適用範囲が広ければ広いほど画質が悪くなったように見えてしまいます。
私達がイメージしている「4K」は左の平面映像の高画質ですが、その高画質のイメージのまま360度5.7K映像をみた場合「あれ?そんな高画質ってわけでもないな、、」となるのはそれが原因です。
平面映像の4K画質レベルを360度映像で求める場合、倍の8Kで撮影する必要があります。つまり、360度映像で最低でも2K(フルHD)映像を実現する場合、4Kで撮影できる360度カメラが必要であるということです。
今回紹介している360度カメラは5.7Kと超高画質で撮影することはできますが、映像としては半分の2Kちょいの画質となるため、これらのカメラ性能は決してオーバースペックではないということがわかっていただけたと思います。
画質比較 ( 360度静止画編 )
動画につづいて、次は360度カメラでの静止画の画質比較となります。
Insta360 ONE R
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GoPro MAX
|
THETA Z1
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|
---|---|---|---|
6.7K |
|||
6.0K |
|||
5.7K |
この3機種での画質品質はTHETA Z1が一歩リードしてます。
今回紹介している3機種でGoPro MAXとTHETA Z1を比較した場合、THETA Z1の画質はGoPro MAXの画質に比べ約1.35倍となっていますが、個人的には微妙な差だと感じていて、いづれの機種を選んでも満足感はあまり変わりないと思います。
画質比較 ( 平面画像編 )
次は、平面画像(一眼レフやスマホで撮るような)での画質比較です。
Insta360 ONE R
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GoPro MAX
|
THETA Z1
|
|
---|---|---|---|
4.0K |
対応なし | ||
3.0K |
この3機種での画質品質はInsta360 ONE Rが一歩リードしてます。
THETA Z1に関しては360度静止画を専用アプリで平面画像に切り取ることはできますが、ひと手間が必要なので対応なしとしています。
Insta360 ONE Rは付属の4Kレンズに付け替え、GoPro MAXではHEROモードに切り替えることで平面画像を撮ることができます。
画質編まとめ
人気の360度カメラ3機種の画質についてご紹介してきましたが、360度動画・360度静止画・平面画像の3つのうち、いづれも高画質でバランスのとれたInsta360 ONE Rが一番のおすすめです。
価格面でみても3機種の中で一番安く、360度カメラと4Kレンズが2つ付属しているInsta360 ONE Rが一番コスパが高く非常に優秀な1台です。
どの360度カメラがいいの?(その他編)
Insta360 ONE R
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GoPro MAX
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THETA Z1
|
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---|---|---|---|
防水 | |||
Wi-Fi | |||
Bluetooth |
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内蔵マイク | |||
外部マイク | |||
専用アプリ | |||
メモリ | microSDカード ( 別売 ) | microSDカード ( 別売 ) | 内蔵 ( 14GB ) |
撮影時間 | 70分 | 40分 | 40分 |
防水
Insta360 ONE R
国際規格で定められたもっとも高い防水標準であるIPX8を取得しており、水深5mまで対応が可能です。突然の雨でもサーフィンやダイビングなどでも気兼ねなく利用できます。
「でも、やっぱりそのまま水につけるのは不安・・・」という人は防水ケースもあります。防水ケースをつけると水深40mまで対応できますので、さらに安心ですね。
GoPro MAX
Insta360 ONE Rと同じく水深5mまで対応可能ですが、国際規格の取得はしていません。メーカー独自のテストによりテスト・保証しています。
GoPro MAXにも防水ケースがあり、こちらは水深45mまで対応です。
THETA Z1
THETA Z1は防水対応していません。そのため防水ケースは必須です。
ただ、防水ケースの不良やカケなどで浸水した場合、本体に防水性能がないのは不安ですね。。
マイク ( 内蔵・外部 )
Insta360 ONE R
3機種の中では一番多機能です。
本体自体にマイク機能が備わっているのは3機種とも同じですが、Insta360 ONE Rは外部接続として有線マイク、無線マイクの利用が可能です。
以外と見落としがちですが、360度カメラでの撮影時、自撮り棒を使っての撮影やバイク走行での撮影においては声と本体マイクとの間に距離がでるため、声が入らない、または、声が届いても小さいといったことが発生します。
しかし、Insta360 ONE RはAirPodsとの連携させることでそのデメリットを解消しています。
多機能ではあるのですが、
・本体マイクは、風切り音がうるさい。
・外部マイク ( 有線 )は、極端に音が小さくなる。
・外部マイク ( 有線 )は、ポツポツというノイズ音が断続的に入る。
という欠点があります。※「Insta360 AirPods 比較」と検索するといろいろ比較動画がでてきます。
ただ、Insta360 ONE Rはフォームウェアのアップデートを結構頻繁にしますので、近いうちに上記のような課題も解決することに期待しています。
GoPro MAX
GoPro MAXは外部マイクには対応していません。その代わり、内蔵マイクの性能が高くなっています。
具体的には、6つのマイクが内蔵されており360度すべての方向の音を拾うことができるのと同時に、6つのうち1つは指向性の高いマイクになっており、そのマイクに向かって声を発することで声を明瞭に録音することが可能となっています。
マイク自体の性能は3機種のうち、一番良いのではないかと思います。
THETA Z1
THETA Z1は外部マイクには対応していません。
THETA Z1も多重マイクとなっており、4つのマイクを内蔵しています。GoPro MAXより数は少ないですが、あらゆる方向の音を拾うことができます。
360度カメラまとめ
いかがでしたでしょうか?
私が360度カメラを購入する際に気になっていたことや買ってわかったことをまとめてきました。
トータル的にはInsta360 ONE Rが一歩抜けていると感じていますが、それぞれ拘るポイントも違うと思いますのでこの記事が少しでも参考になればと思います。
Live an exciting life with a 360 degree camera!
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